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ものづくり白書が伝える企業変革力強化とデジタル化対応の必要性

みなさん、『ものづくり白書』なるものが存在するのをご存じですか?

我々が日々行っている仕事、製造業に関して政府の施策と今後の方針についてまとめた年次報告書が、

経済産業省、厚生労働省、文部科学省の3省共同執筆により、毎年6月に発行されています。

それこそが『ものづくり白書』 ←クリックで公式サイトへ

「ものづくり基盤技術振興基本法」という法律に基づく法定白書なんですって・・💦

 

これを読めば製造業の分野において政府がこの1年で何をしてきたのか、

今後はどのような方針で製造業界を支えていくのかといった動向がわかります。


最新号 2020年版 ものづくり白書はこんな感じです。

総論 ー不確実性の時代における製造業の企業変革力

昨年発生したコロナ禍により、製造業界の需要、供給が減少・・サプライチェーンにも大きな影響が及んだことから、

GDP速報においても、個人消費や設備投資が縮小しました。

効率性だけでなく、経済安保の観点も含め、柔軟性を備えたサプライチェーンの再構築の必要性に迫られています。

 

不確実な世界において、その環境変化に対応するために必要なことは、

組織内外の経営資源を再結合・再構成する経営者や組織の能力   つまり・・・。

①脅威・機会を感知する能力

②機会を捕捉して、資源を再構成・再結合し、 競争優位を獲得する能力

③競争優位性を持続可能なものにするために 組織全体を変容させる能力

 

これらの能力を高めるためにはデジタル化(DX:デジタルトランスフォーメーション)がとても有効だそうです。

• データの収集・連携

• AIによる予測・予知

• 3D設計やシミュレーションに よる製品開発の高速化

• 変種変量

• 柔軟な工程変更

特に3D設計を用いた製品開発は特に重要とのこと、そしてそれを元に、

生産準備や製造、保守までエンジニアリングチェーン全体で使うことで生産性を向上させる。

 

そしてこのためにはそれを扱う人材確保と人材育成が必須ですね。

テクノロジーを使うこの流れは避けては通れないものです。若者離れが激しいこの業界、彼らをどのように迎え入れ、教育し、実用に生かすか。

各企業の経営陣には難しい課題が突きつけられています。