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パナソニックが立ち上げた電動工具の新ブランドEXENA(エクゼナ)

 

近年工事現場では、設備機器が多機能、多様化し、いろいろな形状やサイズがあります。

リニューアル・リフォームも増加しており、施工が難しい狭所の現場作業が増えています。

そこで、パナソニックは業界最短ヘッドサイズ・業界初アタッチメントシステムを搭載したインパクトドライバーを発売しました。

 


 

✔EXENA(エクゼナ)

建築業界では、労働人口の減少・高齢化が進み、身体への負担や作業ストレスの低減が求められています。

多様化する工事現場で働くプロフェッショナルのニーズに応え、狭所作業に対応した快適な現場作業を支援するために、

パナソニックは2021年8月1日に電動工具を新ブランド“EXENA(エクゼナ)”を立ち上げました。

 

ブランドコンセプト「この世界に元気を灯すプロフェッショナルのために」

“EXENA(エクゼナ)”とは「EXPERT(熟練者)」、「ENERGY(エネルギー)」、「ENABLER(支援する者)」の3つの言葉の造語からなっています。

 

・2つのシリーズを展開

フラッグシップモデルの“Pシリーズ”・・充電インパクトドライバー「EZ1PD1」と、充電ドリルドライバー「EZ1DD1」の2種類をラインアップ

(Panasonic 公式サイトより)

 

 

取り回しの良さを追求した軽量コンパクトな“Lシリーズ”

(Panasonic 公式サイトより)

 


 

✔特徴

1.業界最短の小型ヘッド

同社従来モデル比でハンマーを50%薄型化し、駆動軸を20mm短縮化、ブラシレスモーターも30%小型化することによりヘッド長が29mm減の98mmと業界最短サイズとなりました。

 

(Panasonic 公式サイトより) 

ヘッドが小さくなったということはリフォーム現場等で増えている狭所作業での取り回しがよくなります。

重量も200g減の1.5kg(18V5.0Ah電池パック装着時)

 

 

 

2.業界初のアタッチメントシステムを搭載

狭所作業が快適なアングルアタッチメント

配線支持金具取り付けや設備機械のネジ締めに便利なL型アングルアタッチメント

アタッチメントが本体に固定される為、ネジ立て時にネジを持ったり、しっかり押しつけることができるので、施工がとても楽になります。

さらに作業環境に応じて45度刻みで8方向の角度に取付可能で、さまざまな角度の作業を快適にします。

 

入隅で作業が快適スミ打ちアタッチメント

今までは壁際のメタルモールの取り付けや電線管の固定などの入れ隅での作業はヘッドが邪魔で壁際ギリギリの個所にビスを打ち込むのが困難でした。

このアタッチメントを付けることで、ビットをヘッド上部と同じ位置にできるため、壁際ギリギリの個所にビス打ちができるようになります。

 

他にもいろいろなアタッチメントが今後発売される予定です。

 

3.「半分」の押し付け力でネジ締めが可能な独自の機構でカムアウト低減

従来のインパクトドライバーは操作における悩みがありました。

  • ・化粧材などを傷めてしまう
  • ・ネジ倒れで作業効率が悪くなる
  • ・ネジ頭の溝がつぶれる
  • ・ビットの先端がナメる

カムアウトとは、ネジ打ち中にビットがネジ頭から外れてしまうこと。今までのインパクトドライバーは構造上これが起きやすく、大きな課題となっていました。

カムアウトが起きる原因・・・

・ネジ山のプラス形状は、ビットがネジ頭から逃げやすい構造になっている

・ネジへの押し付けが弱い

・ピットの先端がブレる

これらの原因のもとは最近のインパクトドライバーはモーターの小型化・軽量化が進んだ一方、180N・mと非常に大きな締付けパワーをもっている為でもあると言われています。

そこで今回の製品はインパクトのハンマーを小型化したことで打撃を小さくし、さらにモーターの回転を高速化してなめらかな回転にすることで、ビットのブレを最小に抑えています。

加えて「+BRAIN」と呼ばれる高速CPUを搭載した制御技術がモーターの負荷をリアルタイムで感知し、これ以上負荷をかけるとカムアウトが発生する可能性が高いと予測した場合、自動的に回転数を制御してカムアウトを防ぐという仕組みになっています。

さらに従来軸受けにボールベアリングを追加し、ビットホルダーのブレを抑制、ビットホルダーの内寸を最適化し、ビットのがたつきを抑制するなど改善が加えられています。

 

  (Panasonic 公式サイトより)

 


 

✔まとめ

 

パナソニックは、1979年より40年以上にわたり、先端技術を搭載した電動工具で工事現場を支えてきました。

建築業界では若手職人の減少や、人手不足により技術の伝承が滞り、業界全体の衰退が危惧されています。 一方で新型コロナ対策で空調工事が増加傾向にあることや在宅時間が増えたことでDIY人気が高まるなど、電動工具を取り巻く環境は激変しています。

 

メーカー各社は現場で働くベテランから若手、そしてDIY初心者まで、多様化するニーズに応えるため、電動工具のラインアップを増やしているところです。

 

パナソニックの電動工具の新ブランド”EXENA”は、建築業界のイメージを向上し、若者が憧れとして建築の世界に飛び込み、技能の継承や人手不足の解消、ひいては業界が発展していくために一役買ってくれそうな気がしますね!