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世界の建築業界で3Dプリンターが大活躍。プリンターで家が建てられる時代がやってきた。

建築業界では長らく人手不足に悩まされています。

と同時に、AIなどのIT技術を積極的に取り入れて省力化、省人化を進める動きが活発になっています。

今回はそんなIT技術を駆使した革命的な3Dプリンター建築が業界内に広がりを見せていることにフォーカスを当ててみたいと思います。

 

[目次]

世界で本格化する3Dプリンター建築

日本

日本ではまず清水建設が3Dプリント建築に対応する革命的なモルタルを開発しました

清水建設は1804年江戸で創業した業界大手の総合建設会社です。

建設業以外にも不動産開発、海洋開発、宇宙開発と多岐にわたる事業を展開しており、

先進的な技術と発想力を活かし、我々の暮らしを豊かにするための研究開発を進めています。

 

今回清水建設が開発したのが、モルタル材料「ラクツム」 楽に積む…意味的にはたぶん。。。💦

詳しい説明も全部載っちゃってるので、このページをじっくり穴が開くほど見ていただければと思います。

3Dコンクリートプリント用の繊維補強モルタル材料「ラクツム」を開発 

↑🔗清水建設公式サイト

 

世界

今、世界中の建築業界をみても、その人手不足解決や人件費、物流コストを削減するために3Dプリント建設事業は急速に拡大しており、2027年までに400億ドル規模の産業に発展すると予想されています。

 

実際ドイツでは、建設3Dプリント技術の実用化を目指す PERIグループが、ワレンハウゼンという場所に380メートル四方の3階建て3Dプリント住宅を建設して話題になっているようです。

こちらの動画を見てください。 配管などの穴も図面に落とし込むことで、かんたんに設計できるように考えられているとのこと


他にも世界中で3Dプリンターを使った建築ラッシュが起き始めています。

中国・・・2015年に5階建ての住宅

アラブ首長国連邦のドバイ・・・2016年に約220㎡のオフィスを建設。

特筆すべきは工期の短さで、内装工事を含め、約17日間で完成したと発表されています。

ロシア・・・アメリカの会社が24時間で約38平方メートルの1階建て住居を建てました。


3D建築の課題

大いなる可能性を秘めている3D建築ですが、まだ課題も残されています。

たとえば、日本を例に上げるなら建築基準法の問題です。

特に地震の多い日本ならではの耐震性に関しては厳しい基準が設けられているので、それをクリアするのはとても難しいかもしれません。

他にも建築物に使用する素材や工法が制限されていて、性能を満たしているだけでは認められない場合があります。

大掛かりな設備がいるためスペースの問題もあります。田舎のような広い場所のあるところなら、大丈夫ですが、都市部の人口密集地などでは難しいかもしれません。


まとめ

3Dプリンター自体はもはやそれほど物珍しいものでは無くなってきているし、建設業界へも遅かれ早かれ使用されることになると思われていただろうし、工期短縮、人手不足解消、材料、コストの削減、自由度の高いデザイン等々、技術革新により、今までのものづくりに対する概念もどんどん変わっていくのは間違いない。

上記で書いた国以外でも3Dプリンターをつかった建築はどんどん行われ始めています。

すでに世界に遅れをとっている日本ですが、ものづくり大国として今一度の奮起を期待したいものです。