Blog

世界はハイパーインフレ? ウッドショックに続き塗料ショックが急拡大!?

 

COVID-19(コロナ)以降、樹脂工場地域のロックダウン、各国の物流制限や製造の停止、​プライチェーンの混乱、労働力不足、物流の制約、部品の供給制限、企業の流動性の低下、など様々な問題が業界に悪影響を与えています。

我々の建築関係、家具製造業においても木材だけでなく塗料や他の材料においても、今後このあおりを受けることになります。

今回は、そんなお話です💦

 


 

✔原材料の高騰

 

(出典 https://ecodb.net/commodity/group_oil.html)

(出典:日本経済新聞デイリー)

 

上記は原油とナフサの価格の推移です。

 

原油価格の高騰に伴い、国産ナフサ(粗製ガソリン)も同じく高騰しています。

ナフサは石油精製工程の半製品の一つで、塗料製品の基礎原料であり、弊社が使うウレタンなどの合成樹脂塗料にはなくてはならないものですが、先月あたりから、急激に価格の高騰が見て取れると思います。

 

 

(出典 https://ecodb.net/commodity/tin.html)

上記の4つの金属も酸化物、亜酸化物などの形で塗料に使用されていますが、いずれも昨年来価格が上昇中で下げる気配がないですね・・・

 

 

(出典 https://ecodb.net/commodity/rubber1_mysg.html)

 

木材や天然ゴムは塗料の原材料としてではなく梱包や輸送の資材して使われていることから、グローバルサプライチェーンの混乱による物流費や生産コストの上昇に影響を及ぼしています。

他にも副資材のマスカーやテープ類の養生までもが価格が上昇しているほか、中国のエネルギー消費に関する規制強化を背景とした化学品の供給量減少、および需要増加などによる需給バランスのひっ迫化を受けた価格高騰が見られています。


 

✔価格改定

 

 

そうなるとどうなるか・・そうです!値上げです。

上記は塗料メーカーの価格改定です。

2021年に入って、塗料の値段が変わるという情報が入ってきていましたが、夏以降に各大手塗料メーカーが順に価格改定がを発表しています。

上記の2社以外にも、ジョリパッドで有名なアイカ工業やスズカファインなども価格の改定の通知が届いています。

 

つまり、各メーカーの自助努力による生産性の向上や経費削減の徹底などの企業努力の限界をはるかに超える状況になっているとさえ言えるのではないでしょうか。

 


 

✔まとめ

 

今後もしばらくの間、原材料の高騰の波は続くことが予想されます。

塗料をつくるうえで重要な樹脂は、自国に優先的に出荷するようにするため日本の数は圧倒的に少ないと言えます。

また、来年には国内の樹脂製造工場を閉めることが決まっている工場もあるとかないとか・・。

我々も業界の情報をいち早くキャッチすることによって、お客様に影響が出にくくなるよう最善の方法を常に模索していく必要があると思います。

 

価格高騰とは関係ないものの、1つニュースが舞い込んできまして、ちなみに私たちが塗装で使っている色見本帳を作っている日本塗装工業会が、2022年発行予定の塗料用標準色およびオートペイントカラーズの色見本帳発行遅延を公表したそうです。

これなかなか、建築塗装業界にとっての非常事態じゃないかと思われます🥶

引用:(一社)日本塗料工業会)

委託している会社の辞退とありますが・・・どういうことでしょう? 下請けがケツ割った?? 😱

日塗工の色見本帳、どこでも使ってると思うので、それが無いということはなかなかのインパクト・・・😔

 

今後の展開に要注目ですね!