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原料は土 3Dプリンター住宅の挑戦

 

これまで何度か紹介してきました3Dプリンターを使った建築

今年一月に新たにLib Workが3Dプリンターを利用してLib Earth House “modelA”」が、熊本県山鹿市に建築されました。

今回はなぜ注目かというとその原料!主原料になんと土を採用したそうなので見てみたいと思います。

 


 

Lib Earth House “modelA

 

 

今までこのブログで紹介してきた3Dプリンター住宅はコンクリート造で、土を原材料とした3Dプリンターの家は国内初となります。

近年、住宅業界で建築時や解体時の二酸化炭素の排出が課題になっており、SDGsに端を発する環境への配慮と、持続可能性を世界レベルで考える時代に入ってきています。

そこで今回再利用できる資源の土を主原料としたことで、大幅にCO2の排出を抑制し、廃棄物を最小限に抑え、最終的には自然に返せるという環境にやさしい工法になっています。

 


 

✔課題は?

 

ですがやはり日本で製品化するとなると様々な問題が立ちはだかります。

耐震性・耐久性、耐水性、断熱性については 、今後時間をかけてこのモデルハウスでモニタリングを行っていくとの事ですが、耐震性能は等級3を目標に、まずは東急1を取得するそう。

断熱については、壁の間に3Dプリンターでの出力時に空洞をつくり、そこに2種類の断熱材(一つは住宅の断熱材としておなじみの、新聞紙などを主原料にしたセルロースファイバーを、もう1種類は自然素材であるもみがら)をそれぞれ入れた箇所と、あえて空洞のままにした箇所をつくり、季節ごとの室内温度のモニタリングを行うとのこと。

 


 

✔今後の予定

 

今後の予定は2024年内にはLDK・トイレ・バス・居室などを設けた広さ100平米の3Dプリンターモデルハウス(平屋)を完成させ、2025年には一般販売できるかもとの事でこれは大注目

そしてそして、最終目標はなんと「3Dプリンターによる火星住宅建築プロジェクト」

火星にある土など現場にある素材を使うことで、地球からの資源の運搬を最小限にとどめられるため、大幅なコスト削減を見込め、宇宙規模でのサステナブルな開発をすすめるそうです。

 

地球の環境変化で火星への移住計画は今まで何度も話題に上がってきましたが、このプロジェクトが実現すればもはや卓上の空論ではなくなるかもしれませんね。😳