地産地消の木造店舗 次世代環境配慮型セブンイレブン
以前環境配慮の観点から、マクドナルドの国産の木材を使った店舗ができたという紹介をしましたが、
今回はあのコンビニ大手であるセブンイレブンも地産地消の木材を使用した木造店舗を全国で初めてオープンしたという話を紹介したいと思います。
では行ってみましょう。
✔セブン-イレブン福岡ももち店
セブン-イレブン・ジャパンは2024年8月29日、主に使用した木材の4割が福岡市、3割を九州産、計7割が地元産という木造コンビニ「セブン-イレブン福岡ももち店」をオープンしました。
躯体だけでなく、内外装にも木材をふんだんに使っていて柱、梁、屋根はすべて木造であり、さらに太陽光発電パネルや蓄電池を設置し、高性能な空調や冷蔵設備も導入するなど、省エネ・創エネ・蓄エネという環境に配慮した造りになっていて、店舗運営時の電気使用量と二酸化炭素の排出量は従来の店舗に比べておよそ半分に削減する見込みだということです。
セブンーイレブンは建築に先立ち8月20日、農林水産省と店舗建設で木材活用を促進する協定を締結。
2009年から開始していた木造店舗からさらに進化させ、各地域で調達した木材を積極的に使い、地域の活性化や脱炭素に貢献するとしていて、この福岡ももち店はその1号店となっています。
農林水産省はこれまでに、「無印良品」ブランドを展開する良品計画とグループ企業のMUJI HOUSE(東京・豊島)、日本マクドナルドなど19件の協定を締結しています。
✔Gywood
このセブンイレブン福岡ももち店の外装木製ルーバーにはナイス株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:津戸 裕徳)による表層圧密加工を施したオリジナル木材製品「Gywood」が使用されています。
自然な木目の立体感と美しい陰影を持たせたと同時に、調湿性の高さ・軽さなどはそのままに、キズに強い硬さを併せ持つ、ハイブリッドな無垢材だそうで、店舗全体における木材使用量は33.76㎥となっているそうです。
>Gywoodの詳細はこちら
✔木材の地産地消で地域経済を循環
木材の地産地消は、地域の経済循環と森林の持続可能性に貢献します。
地域の木材を使って建物を建てることで、林業、木材加工業、運送業、建設業などの地域産業が活性化します。また、木材の伐採と植林のサイクルを維持することで、健全な森林が保たれます。
さらに、地域の工務店や職人との連携を通して、木造建築技術の向上にもつながるという好循環が地域経済をささえることになるのです。
次回は無印良品を取り上げてみたいと思います。
では