家具屋に未来はあるのか?
今回のコロナで出社を辞め、在宅ワークが増えたことで、都心のオフィスは空室が増えて地方移住していく人々も
増えているそうです。
昨今、ミニマリスト的な物をなるべく持たないシンプルな生活様式を好む人達も増えています。
そんな世の中でこれからの家具業界、家具職人たちに未来はあるのでしょうか?
ではいってみましょう。
結論:EC販売は激化へ、家具職人はこだわり層への訴求力を高めるべし
理由
・家具・インテリアの店舗販売額は激減へ
・製品ニーズは低価格商品と高級志向の二極化へ
・EC化が浸透 アマゾン、ニトリ独自のブランド確立へ
解説
家具・インテリアの店舗販売額は激減へ
・家具・インテリア業界の販売総額は1990年代をピークに下がり始め、現在では半分に縮小してます。
大きな原因としては、少子高齢化社会が顕著になり核家族が増えたこと。
ベットやタンスなどの大型家具の大量購入がなくなり、マーケットは縮小せざるを得なかった。
製品ニーズは低価格商品と高級志向の二極化へ
・コロナの影響で在宅ワークが増え、地方移住で新しく家を建てる人、ボロ戸建てを改装する人など
自宅での過ごし方を見直す動きが出てきました。
新しい自宅に置く家具を購入する人がどんな家具を選ぶのか。今は二極化へ。
低価格でそれなりの悪くない品質のもの、最近はニトリや無印良品など、価格も高くなく品質も良い家具を世に送り出している企業もたくさんあります。
少し前、DIYがブームになりましたね。材料を買ってきて自分で加工や、塗装をやって組み付ける。
それぞれの人の好みあふれるインテリアに仕上げることが出来ますので自分で作ってしまうという人も増えてきました。
逆に差別化を求め高級志向を求める人も増えています。
今後、中小家具屋が生き残るためにはこの高級志向、高付加価値に舵を切っていく必要があると思います。
1.高齢者や子供用などに特化した商品展開を行う
2.新しい素材や創造性に富んだデザインを提供できる
3.これらを個人で創作できる家具職人を育成または募集する。
EC化が浸透 アマゾン、ニトリ独自のブランド確立へ
・EC化によってこれから大量のリアル店舗が淘汰される
EC(electronic commerce)とは、電子商取引と訳され、インターネット上でモノやサービスを売買すること全般を指します。
「インターネット通販」や、「ネットショップ」といったものです。
コロナの関係全世界でECが急速に広がっていますが、家具業界のEC化率は18%ほどと言われており、
これからますます伸びていくと思われます。
アメリカではAR(拡張現実。画面上で家具の配置などをシミュレートできる機能)による
家具配置機能の提供を開始していて、今までは実店舗へ言ってみなければ確認しづらかった家具のサイズ感、
色味なども把握できるようになっている。
すでに島忠、IKEAはAR家具配置アプリを展開してEC本格到来に備えている模様。
アマゾンは大型商品向けの巨大倉庫をいくつか建設する計画が進行中で、送料も無料だ。
独自のブランドも立ち上げており、家具EC化の波はもうすぐ日本へ押し寄せるはずなので日本も対応は必須。
結論
今後の家具業界で生き延びるためには、家具のデザイン力があり、製作の技術力もある、高付加価値商品を生み出すことのできる会社であること、またそれらの技術を習得した家具職人になることが必要です。
新たな顧客を得るため、インターネットの活用は非常に重要です。
顧客がどのような家具を求めているか、どのような層が家具を必要としているかな細かなリサーチ活動を行うことも、重要になってくるでしょう。