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建築とITがますます絡みあう未来、巨大IT企業GAFAMが家まで建てる。 

また面白いニュースが掲載されていました。

今やアメリカだけでなく世界市場のけん引役となった巨大IT企業のGAFAM(Google  Amazon  Facebook  Apple  Microsoft) 各社が

多額の資金を投じて中低所得者向けの住宅を建設しているそうです。

 

Amazonはワシントン州シアトル近郊のピュージェット湾岸地域、バージニア州アーリントン、テネシー州ナッシュビル

Apple、  Facebookはカリフォルニア州

Googleはサンフランシスコ州ベイエリア


(提供:Apple) ↑↑これが中低所得者向けの住宅…? ふつうの高級住宅に見えます💦

これらの地区はGAFAMのような巨大IT企業の本社や関連会社が多く立ち並ぶため、高所得者層が多く住宅やオフィスの家賃が高騰し、

低所得者層の住宅難が問題となっているそうだ。

 

なんと年間10万ドルおよそ1000万円以上の収入があっても低所得者と見なされるというから驚き・・

 

そこでGoogleは10億ドル(約1,080億円)、Appleは25億ドル(約2,700億円)の基金を設立して、

住宅建設プロジェクトと住宅購入者向けの住宅ローン提供プロジェクトへの支援策を打ち出しています。

 

これらのプロジェクトに他のIT企業も少しずつ参入してきていて、米カリフォルニア州に拠点を置くFactory_OS(ファクトリーOS)は

GoogleやFacebookなどから合計5500万ドル(約57億円)の資金を調達し、半完成品の部材を工場で生産、建設現場に運んで組み立てる方式を採用。

これまでに約1000戸の住宅を建設しています。 ニトリの住宅版みたいな感じですね。。💦

Factory_OSの工場を見れるよ←Check!

 

他にも代表的なのが、米テキサス州オースティンに拠点を置くICON(アイコン)社で3Dプリンター技術を利用した平屋住宅を建設

移動式の3Dプリンター『Vulcan(バルカン)』をトレーラーで現場へ運び、高さ2.6mまでの家を建築できるそうです。

現在約3500万ドル(約36億円)の資金を調達し、ホームレス向けの住宅を建築じゃなくて、印刷(笑)しているとのこと。

 

まとめ

日本のIT企業というと、働き方改革によるデータ収集や施工管理のソフトウェアへ注力しているが、アメリカのように建築・住宅のつくり方や空間そのものを変えようとする企業はまだあまり出てきていない。

今年はコロナで延期されていたオリンピック(中止になるかも・・)も開催されようとするなか、東京都心の家賃も徐々に上がってきていると聞いている。

コロナで地方回帰がブームになり、中古物件の購入やリフォームが増えているそうだが、これらの中にもIT化の波は確実に確実に入ってくるはずなので、どのような変化が起きるのか楽しみですね。