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木材活用に挑むマクドナルドの狙い

我々カンダ住建の仕事でも木材を使用しますが、最近特に木材の地産地消を目的とした店舗の注文をよく受ける印象があります。

街中のお店でも木材を木材と見える形で店舗の内外装に使っているお店をよく見ませんか?

その中でも積極的に国産木材を内外装・構造材を活用しているお店があります。 われわれもよく知っているあのお店です。


✔日本マクドナルド

 

「マクドナルド竹田街道店」(京都市伏見区)。2021年グランドオープン。景観条例等の対応例で、良好な景観を目指しファサードには国産材木ルーバーを使用。空調の室外機の目隠しにもなっている(写真:日本マクドナルド)
「マクドナルド竹田街道店」(京都市伏見区)。2021年グランドオープン。景観条例等の対応例で、良好な景観を目指しファサードには国産材木ルーバーを使用。空調の室外機の目隠しにもなっている(写真:日本マクドナルド)

マクドナルドはSDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けて積極的に取り組んでいましたが、ここ数年、新規出店、改装、建て替える店舗で一店舗当たり一定量以上の地域材を利用する設計を基本とする構想を立てています。

①3年間で計5550㎥の地域材を利用することを目指す

②店舗建設の際、クリーンウッド法に基づく登録木材関連事業者により合法性が確認された木材を利用する

③木材利用の意義やメリットについて、積極的に情報発信する

 

マクドナルドの外装の世界共通デザインには、「視認性の高い壁面にルーバーをアクセントとして使用する」とする項目があるそうです。

日本の店舗ではこれまでアルミルーバーで展開していたのですが、2019年から自治体の補助事業なども活用した国産木材ルーバーの導入を進めており、現在145店舗に国産木材ルーバーを採用しています。

今後の店舗展開において、内外装だけでなく、構造材に国産木材を用いた店舗を可能な限り増やす予定だそうです。

 


 

✔「ウッド・チェンジ・ネットワーク」

 

ウッド・チェンジ・ネットワークとは持続可能な社会の実現を目指して林野庁が2019年2月に立ち上げた活動です。

 

現在国産材の需要拡大が急務となっているにもかかわらず、木材があまり使われていない現状の打破、また人工林および林業に携わる人々にとっても持続可能な林業を実現することが課題となっています。この活動では、木材を利用しやすい環境づくりや日本全国に木材利用を広げていくプラットフォームづくりに向けた取り組みが行われています。

 

マクドナルドはこのウッド・チェンジ・ネットワークの活動に賛同し、この豊かな森林資源の持続とともに、地域経済の発展にも貢献する仕組みにすべく店舗開発を行っているのです。

 

✔まとめ

マクドナルドの原点は、ディックとマックというマクドナルド兄弟が経営するハンバーガーレストランです。1955年にマクドナルドの前身であるマクドナルドシステム社を設立し、世界 1 号店を開店。その味と経営ノウハウを世界中へと広げ、今では約40,000店舗、1971年に日本第1号店を銀座にオープンし、約20年後の1990年に全国47都道府県への出店を果たしました。今では約2,950店舗です。

 

われわれの生活に欠かせない存在になったマクドナルド、ハンバーガー🍔だけでなく、その店舗の内外装にも要注目ですね😌