未来のコンクリートって何でできている?答えは。。。
世の中では常に新しいものが出てきては消えていっています。
そして、今地球上の様々な資源が枯渇していっており、資源節約が叫ばれています。
それにより、企業はこれまで以上に企業努力を重ね新しい製品を生み出すための研究開発に力を入れているのです。
今回はそんな我々の生活に切っても切り離せない建築にかかわるあるものが、新しい材料で作られるかもというお話です。
✔コンクリート
コンクリートとは、セメントペーストと細骨材(陸砂、山砂、砕砂など)、粗骨材(砂利、砕石など)、と混和剤を練混ぜて一体化した材料で建築や土木構造物用として様々な場所で使用されています。
コンクリートはなんと! 世界で水の次に使用されているとも言われている材料なのです。
日本では現在、年間でおよそ2億トン(=8500万㎥)の生コンクリートが出荷されており、人口と365日でこの数字を割ると、単純計算でも日本人は毎日4kg前後のコンクリートを消費しているといわれています。
✔StarCrete(スタークリート)
先月ある記事が出てきた。
なんと英マンチェスター大学で通常のコンクリートよりもはるかに強度の高いコンクリート「StarCrete(スタークリート)」というものの研究が進んでいるというのだ。。
たかがコンクリートの強度研究でここまでのニュースになるわけもなく。。。
そのコンクリートの材料となるものが想像をはるかに超えぶっ飛んでいるというので話題になっているらしい。。😳
その材料というのがこれ
「ジャガイモ」
「塩」
「月や火星の砂塵」
ジャガイモに塩って。。。。
つまり一般的なコンクリートとは異なり、粗骨材の石や結合材となるセメントは使用しない。代わりに、レゴリスと呼ばれる月や火星の砂塵をジャガイモのデンプンで結合させるらしいのだ。そうすることで高強度コンクリートと同等の圧縮強度になるそうだ。
火星の砂塵から作られたスタークリートは、72メガパスカルの圧力に耐えうる通常のコンクリートの2倍以上の強度を持ち、月の砂塵で作ったスタークリートなら、91メガパスカルとさらに頑丈というので驚き!!!!
✔どこに使われる??
もし地球が今後人間が住めなくなる環境になったとき、人はどこに移り住むか・・・
今語られているのは、皆さんもご存じのとおり、そう!火星や月だ。
そこに基地や住宅が作られ、人類が移住するかもしれない。
その時のために、StarCrete(スタークリート)は開発研究されているのだ。
人類が月や火星で生活するには、現地調達が可能な建設部材が必要なことはもちろん。月や火星の砂をいかに結合させて高強度の材料を造るか──。そこで研究チームが目を付けたのが、宇宙飛行士の食料に必要なデンプンということらしい。
StarCrete(スタークリート)の生産開発が成功すれば、地球から重い建設資材を運ぶ必要がなくなり、建築効率は大幅アップで、低コスト。資材を現地調達でき持続可能でもある。いわば宇宙版SDGs。
研究チームは地球での利用も模索しているそうで、普通のコンクリートより強く環境にも優しいとなれば使わない理由はない、今後は耐水性の向上やサイズの拡大を図るとのこと。
今後がとても楽しみですね。