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東海地方なら誰でも知ってるあのお店が関東に!

 

 

東海地方を中心に展開するスーパーマーケットの「バロー」が21日、関東は神奈川県横浜南区に初出店しました。

当日は入場制限が行われ、オープンから2時間以上が経過しても、行列が続き、 正午前には、292台が止められる駐車場が満車になったそうです。

 


✔バローの起源

 

バローの起源は、1949年(昭和24年)に岐阜県恵那市で創業された小売業「主婦の店恵那店」その後、屋号「バロー(BALOR/バロー)」を採用、チェーン展開を拡大。1968年4月新恵那店を「バロー」屋号で開店しました。

現在、バローグループの持株会社としてバローホールディングスが存在し、食品スーパー事業を中核に、ドラッグストア、ホームセンター、スポーツクラブなど多角化展開をしています。

 

うちの会社の近くにもホームセンターバローがあるのでよく利用させていただいております。

 


✔なぜ「関東へ初出店」? 背景と戦略

出店の背景

 

バローグループは、これまで東海・北陸・関西方面を中心に展開してきました。

しかし、消費市場として規模の大きい「関東地方」への展開を、新たな成長の柱として位置付けています。例えば「関東圏売上高500億円構想」が打ち出されており、今回の出店はその一環です。

 

選定理由・立地戦略

出店地として、横浜市営地下鉄ブルーライン「下永谷」駅近く、環状2号線沿いの旧「ヤマダデンキ テックランド横浜本店」跡地の居抜き物件というアクセスの良い交通動線を持つ場所を選定。

バロー社長によると、「デスティネーション・ストア(広域から顧客を呼び込みたい店舗)を目指す」という考え方があり、商圏は従来の3〜5km程度よりもさらに広く、10km以上の顧客を想定する店舗もあるとしています。今回は関東初進出ということで“爆弾を投下するような”位置づけとしているようです。 

出店による狙い

  • 市場拡大:既存の中部・関西エリアに加え、関東という大市場に足を踏み入れることで、規模拡大および新顧客獲得を図る。

  • ブランドの全国化:東海・北陸・関西から“全国チェーン”へとステップアップし、ブランド認知・競争力を高める。

  • 差別化戦略の実践:バローの強みである「鮮魚対面」「自社PB」「加工食品」などを持ち込み、関東の多様な消費者ニーズ・食文化に対応する。例えば、「魚屋の寿司」「飛騨牛」「焼きたてパン」などが紹介されています。


 

✔今後の展望と課題

今後は関東出店を起点に、神奈川を皮切りに首都圏エリアでの出店加速が想定されており、関西エリアでは「売上高1000億円規模」への引き上げも言及されています。

一方で、関東では既に多くの競合スーパー・大手小売が存在するため、店舗立地・商品戦略・顧客体験の差別化が鍵となります。ニュース記事では、開店初日には入店待ちが250 mの行列になったという報道もあり、注目度は高いものの、運営・物流・顧客対応の体制が問われています。

また、物流・加工・店舗運営の“自前主義”モデルを新マーケットでどこまで活かせるか、関東の食文化・消費習慣にどうフィットさせるかが成長のカギです。持続可能な成長を目指す上では、出店スピードだけでなく、既存店の収益性向上・地域密着型の顧客サービスも非常に重要です。