猫も杓子もPANECO
SDGsが採択されて以降、持続可能なリサイクルとしてさまざまなものがその姿を変えリサイクル品、アップサイクル品として世の中に出てきています。
家具の世界にも同じことが起きています。
「パネコ」と呼ばれるワークスタジオが手がける廃棄衣類繊維を原料にしたリサイクルボード
今回はそんなお話です。
✔PANECO
廃棄衣類繊維を原料にしたリサイクルボード 「PANECO」
木質繊維板の代替えとして廃棄衣料品を原料に圧縮成形したリサイクルボード。
硬度があるが加工はしやすく、利用用途としては、インテリアや家中装飾になります。
H&Mが池袋店の什器の一部に採用、ジョンマスターオーガニックが美容部員の700着分の制服をコースターにリサイクル、SHIBUYA109渋谷店が「パネコ」を使った衣服の回収ボックスを設置したりと繊維産業の課題解決の具体策として採用されています。
循環型繊維リサイクルボードPANECOの特徴:
・廃繊維を高含有することが可能なため、大量の余剰繊維を消化
・在庫衣類、余剰生地、裁断屑など混率不問、素材の選別が不要(一部素材を除く)
・使用後も再度PANECOの原料として活用可能、完全な循環型フローを実現
・木材に近い強度、加工性を持つため、木材の代替品として活用可能
・木材の代替品として活用することで、木材使用量が減少しCO2問題に寄与
日本の衣料廃棄物は年間50万トンを超えるといわれ、90%異常が焼却・埋め立て処分されているそうです。そこで廃棄衣類をアップサイクルして繊維リサイクルボードにアップサイクルすることで、ファッションの環境への負荷を減らすことを目指しています。
ホクシンが技術協力しMDF生産設備による世界初の量産試験に成功したそうで、ホクシンの株価が急伸したことも話題になりました。
✔使い勝手
うちでも加工したことありますが・・・はっきり言って加工しにくい💦
切断面に露出した繊維の処理が大変で大変で💦
塗装してもぱりぱりばさばさ💦
何とか改良できないものかな💦
繊維の仕分けを必要とせず、服の素材を問わず、品質表示もついたまま成形ができデザインも多岐にわたる素晴らしい素材なので、今後を期待したいですね!